皮を革にするためには機械だけでは製造できないところが皮革の面白さです。
特に野生動物であるカンガルーの場合、アナログ的要素がとても多くなります。野生動物であるがゆえに喧嘩の痕キズや鉄条網の引掻き傷、虫食い、オデキの痕キズ等々、家畜動物では見られない欠陥が多々存在しています。
したがって加工する前の原料選別作業が最も重要なプロセスの一つとなります。そして頭の中で加工工程と仕上がった状態を想定しながら
選別することが大事なポイントです。
写真のような傷だらけの皮をキレイな革に仕上げなければならないからです。